「ひょっとしたら…」の時に知っておきたい、乳がんの初期症状・予防方法
普段の食生活の中でも、乳製品は口にする機会が多いですよね。ですが、乳がんと乳製品にはどのような働きがあるのかについてはわからない方もいるのではないでしょうか。
そういった方のために、乳製品は乳がんの予防に役立つのか、どのように摂取していけば良いのか、について解説します。
予防のためといっても、過剰摂取するのはNG。取り過ぎてしまった場合にはどのようなトラブルが考えられるのかについてもご紹介するので、参考にしてみてください。
乳がんの予防をしたいと思っているのであれば、1つの対策として、乳製品を取り入れてみるのもおすすめです。中には、乳製品は乳がんの発症リスクを高めるといった話を聞いたことがある方もいるかもしれません。
しかし、近年の研究報告によると、乳製品を全く摂取していない方に比べると、摂取している方のほうが乳がんの発症リスクが抑えられるといったものがあるのです。
ですが、気をつけておかなければならないことがあります。それは、脂肪を多く含む乳製品をたくさん摂取した場合には、かえって乳がんの発症リスクが高くなってしまう可能性があるということ。
そのため、牛乳を取り入れるよりも低脂肪乳を摂取するように心がけてみてはどうでしょうか。ただ、ここでも気を付けておきたいことがあります。乳製品全般を取っている方はリスクは少し抑えられるとの報告があるものの、牛乳に関しては特に減少傾向がみられなかったとのことなので、牛乳以外の乳製品を取り入れていきたいですね。
参考:日本乳癌学会 患者さんのための乳癌診療ガイドライン:Q1. 食生活と乳がん発症リスクとの間に関連はありますか。
乳製品の持つ乳がんの予防効果についてご紹介しましたが、反対に乳製品を取ると乳がんの発症リスクが上がってしまうような心配はないのでしょうか。
軽く触れたように、気をつけておかなければならないのが、脂肪含有量の多い乳製品です。
これらを摂取した場合には乳がんの発症リスクが高まるといった報告も寄せられているので、なにを取り入れるのかについてはよく考えていきたいですね。
ただ、「乳製品」といっても具体的なメニューとしてなにに注意が必要なのかについては詳しく発表されていないため、このあたりはまだまだ研究段階といえそうです。
また、乳製品といっても、商品によってはその他の成分が多数配合されていて、積極的に摂取するとカロリーオーバーや糖質過多に繋がってしまうものもあるので注意しておきましょう。
参考:日本乳癌学会 乳癌診療ガイドライン:乳製品の摂取は乳癌発症リスクを減少させるか (疫学.予防・リスク―生活習慣と環境因子・ID41160)
現在は、乳製品の持っている乳がん発症リスクよりも、予防効果の方に注目が集まっています。ですが、乳製品を効果的に摂取するにはどうしたら良いのでしょうか。
ポイントになってくるのは、「バランス良く」取り入れるということです。いくら乳がんの予防効果が期待されているからといって、乳製品ばかりを食べていると栄養バランスが乱れてしまいます。
普段の食生活の中で、脂肪乳やヨーグルト、チーズなどの乳製品を適度に取れるように心がけてみてはどうでしょうか。丼や麺類といった主食のみで済ませてしまう方は、乳製品の摂取量が不足しがちなので注意しておきたいですね。
乳製品の過剰摂取をした場合、どのようなリスクがあるのでしょうか。乳がんの発症リスクに関しては先述した通りですが、やはりなんでも取り過ぎは良くありません。
栄養バランスが乱れてしまう可能性もあるので注意しておきたいですね。過剰摂取した場合のリスクに関しては、まだまだはっきり研究されていない部分も大きいので必ずしも過剰摂取した場合に乳がんの発症リスクが高まるとはいえません。
一方で、男性の場合は乳製品を取り過ぎると前立腺がんのリスクも高くなるといった研究報告があるので、やはり、摂取するにしても適量を取り入れていくようにしましょう。
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