「ひょっとしたら…」の時に知っておきたい、乳がんの初期症状・予防方法
健康のために何か家で実践できることを取り入れたいと思っている方がよく取り入れているのがマッサージです。もしも乳がんの予防にマッサージが役立つということであれば、ぜひとも実践していきたいところですよね。
そこで、ここでは乳がんとマッサージの関係についてご紹介しましょう。また、マッサージをすることによって乳がんのリスクが高まる可能性はないのか?についても解説しているので、参考にしてみてくださいね。
現時点では、乳がんの予防にマッサージが効果的であるといった研究は見つけられませんでした。そのため、マッサージで乳がんを予防するというよりも、その他の方法を取り入れた方が良いでしょう。
しかし、乳がんの手術後に発生する可能性があるリンパ浮腫に対しては非常に効果的です。リンパ浮腫とは何か?というと、これは乳がんの手術時にワキの下のリンパ節を切除した方の場合、体内の老廃物をうまく運ぶことができなくなって腕が腫れてしまう症状です。
リンパ浮腫を改善するためにはしっかりとマッサージを取り入れて、流れの悪くなってしまったリンパが流れやすくなるようにサポートしてあげましょう。
用手的リンパドレナージといった専門的な医療技術でマッサージする方法もありますが、自分でできるマッサージもあるので、ムリのない範囲で取り入れていくと効果的です。
参考:国立がん研究センター がん情報サービス:乳房切除術後のリハビリテーション
マッサージといえば、身体を刺激することによって血液やリンパの流れを良くする目的で行うものですが、もしも乳がんを発症した状態でマッサージを行った場合、転移してしまう可能性はないのでしょうか。
乳がんが発生するのは「乳腺」と呼ばれる場所です。この乳腺は皮下脂肪よりも奥にあるためマッサージをしたからといって何か影響が起こる可能性は少ないとされているものの、強めのマッサージを行ったりするとリスクがゼロとはいえないとされています。
また、基本的にがんを発症後のリンパマッサージはNGとされているので、万が一のことも考え、避けておきましょう。
乳がんの治療後に起きるリンパ浮腫を改善するにはマッサージが効果的とされています。
なお、これらのマッサージはリンパ浮腫の方以外が行うのは最初されません。
ここでは、右腕にむくみが発生している場合の方法についてご紹介します。
マッサージ前の準備として、両肩を大きくゆっくり後ろへ10回回し、腹式呼吸を5回行っておきます。
ワキの下に右手のひらを密着させます。そのままの状態で、10回ほど円を描くようにして皮膚を動かしましょう。続いて左側の鎖骨の下部分に見入って動いたら同じように手のひら全体で円を描くようにして皮膚を動かします。5回~10回円を描いたら右側にずらし、3、4ヶ所行いましょう。
右足のつけ根に中指を添えて円を描くようにゆっくりと10回ほど回します。続いて右の腰骨に手のひらを当てて同じく円を描くように動かしましょう。
そこから胸にかけて3箇所ほど同じくマッサージをします。終わったら右のワキ下から右そけい部まで5~10回さすります。
右手上腕の外側、上腕の内側をそれぞれ肩から肘に向けて1ヵ所5~10回ずつ円を描くようにマッサージし、肘から肩にかけてさすります。
右肘内側、右肘の後も円を描くようにマッサージしたら右肘の内側のすぐ下、手首までの中間地点、手首をそれぞれマッサージし、手首から肘にかけてさすりましょう。
外側も同じく行います。右手の甲も円を描くようにマッサージして右手のひらは手の甲に向かってさするように流しましょう。最後に指を挟んでつけ根から指先に向かって円を描いてマッサージし、指先から肩に向かって全体的にリンパ液を流して完了です。
必ず事前にマッサージの指導を受け、皮膚が軽く動く程度の弱い力加減で行うことが大切になります。
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