「ひょっとしたら…」の時に知っておきたい、乳がんの初期症状・予防方法
喫煙は、百害あって一利なしともいわれるほど、体にとって良くないものです。当然ながら、乳がんにとっても良くないものなので、できる限り禁煙に取り組みましょう。 ここでは、乳がんを予防するために取り組みたい禁煙の魅力や、なぜタバコが乳がんにとって良くないのかについてまとめました。
禁煙に取り組みたいけれどどうしてもうまくいかない…という方のために、禁煙を成功させるためのコツも解説しているので参考にしてみてくださいね。
乳がん診療ガイドラインを確認してみても、喫煙が乳がんの発症リスクを増加させる点については、ほぼ間違いないとされています。今現在タバコを吸っている方は、それをやめることが乳がんの予防にも繋がるのです。タバコは、乳がんだけでなく、様々な健康被害をもたらします。
以前、IARC(国際がん研究機関)では、発癌性評価内で発癌性を示唆する証拠はないといった位置付けになっていたのですが、現在では「限定的な証拠あり」と変更されているので、様々な研究が行われた結果、たばこが乳がんにとって良くない働きを示す研究結果が得られたといえるでしょう。
喫煙と乳がんに関するリスクについては様々な研究が行われており、欧州で行われた大規模な研究では、喫煙者は非喫煙者に比べるとリスクが有意に高くなったとの報告もあるため、可能な限りで禁煙に取り組んでいかなければなりません。
気になるのが、日本人を対象とした研究についてですが、こちらに関しても厚生労働省研究班によって喫煙で乳がんの発症リスクが増加する可能性は示唆した結論にまとめられているので、喫煙が乳がんのリスクを高めるのは世界共通での認識になってきています。
参考:乳癌診療ガイドライン:喫煙(受動喫煙含む)は乳癌発症リスクを増加させるか (疫学.予防・リスク―生活習慣と環境因子・ID41140)
禁煙によって得られるメリット非常にたくさんあります。代表的なものをご紹介しましょう。
喫煙が健康にもたらすリスクは、乳がんだけではありません。タバコを吸い続けることにより寿命が短くなりますし、肺がんや、脳卒中、食道がんなど様々な健康リスクが高まります。これらが抑えられるだけでも、タバコやめるメリットは非常に大きいといえるでしょう。
タバコをやめると、ほんの数日で味覚や嗅覚が鋭くなります。これまでと同じものを食べたとしてもよりおいしく感じられるようになるのです。
例えは、1箱430円のタバコを毎日1箱ずつ吸った場合、1年間で約16万円になります。2箱ずつ吸った場合は31万円を超えてしまうのです。この金額が浮くとなれば、かなり大きいと思いませんか?
禁煙をしたところ、美肌になったと感じている方はかなり多いようです。これは、喫煙時はタバコに含まれているニコチンによって血管が収縮してしまい、肌の新陳代謝が悪くなることが関係しています。
更にタバコを吸う事に体内のビタミンCが破壊されるほか、シミなどの原因になる活性酸素も増えるので、タバコをやめるだけで肌の状態が良くなったと感じる方が多いです。
禁煙を成功させるためのポイントは、意志を強く持つこと。そのために、禁煙をするメリット、喫煙を続けるデメリットや病気のリスクを再確認し、家族など周囲に禁煙を宣言しましょう。
ガムを噛んだり、何もかも忘れて没頭できる趣味を見つけるのも効果的です。少しずつ減らすのはあまり意味がないので、きっぱりとやめることも重要です。2~3日ほど禁煙をすると離脱症状も落ち着くので、これまでが勝負だといえるでしょう。
それでもなかなか禁煙が成功しない…ということであれば、禁煙外来を頼るのがおすすめ。費用が気になる方もいるかもしれませんが、タバコを吸い続けることを考えたら断然安く済みます。
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