「ひょっとしたら…」の時に知っておきたい、乳がんの初期症状・予防方法
私たちが健康的に生きていくためにはビタミン類が欠かせません。ここではビタミンDの働きについてご紹介しましょう。乳がんとどのような関係があるのかについてもチェックしてみてくださいね。
そもそもビタミンDとは何か?というと、これは油に溶ける特徴を持った脂溶性のビタミンのこと。
このビタミンDの不足は、乳がん患者の生存率と深く関わっているということがわかってきたのです。
ニューヨーク州の米ロズウェルパークがん研究所によって行われた研究では、乳がんと診断された際に血中のビタミンD濃度が高いほど生存率が高いことが発表されました。
これは、ビタミンDに細胞の分化や、増殖を調整する働きがあるからです。つまり、ビタミンDが不足してしまった場合には正しい細胞の分化が行われなかったり、異常な細胞が増殖してしまうことが増え、これが乳がんのリスクを高めることにも繋がるといえるでしょう。
参考:JAMA Network:Association of Serum Level of Vitamin D at Diagnosis With Breast Cancer Survival
乳がんの予防に効果的とされ、期待が高まっているビタミンDではありますが、サプリメントで取り入れた時に同じ効果が期待できるのか?というと、このあたりはまだまだ研究段階だといえます。
そのため、できることならば食生活で積極的に取り入れていくようにしましょう。 魚介類や卵類、キノコなどに多く含まれているのですが、ビタミンCなどに比べると含まれている食材は限られており、意識して摂取しなければ不足してしまう可能性があります。
魚類の中ではいわしの丸干しやサンマ、カツオ、ニシン、しらす干し、ぶり、鮭などに豊富に含まれています。
キノコ類だときくらげ類や干し椎茸などに含まれているのですが、その量は非常に少なく、基本的に魚を食べなければ十分な量のビタミンDは取れないと思って良いです。
野菜類はかなり栄養素が豊富なイメージがあるかもしれませんが、野菜のほか、穀物、豆、芋といったものにはビタミンDはほぼ含まれていません。
ビタミンDが不足した場合にはカルシウムの吸収率も低くなってしまうので、健康な体を作るためにも不足しないように注意したいですね。
ビタミンDを過剰摂取してしまった場合、高カルシウム血症、腎障害、軟組織の石灰化障害といったものが起きる可能性があります。ただ、先述したように普段の食生活ではなかなか摂取するのが難しい栄養素ということもあり、通常の食生活を送っている限り過剰摂取についてはそれほど心配いらないでしょう。
サプリメントなどで取り入れる場合には気をつけておかなければなりません。
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