「ひょっとしたら…」の時に知っておきたい、乳がんの初期症状・予防方法
女性の中で、乳がんを気にしている方も非常に多いでしょう。できることならば、発症してから慌てて治療について検討するよりも、予防に努めたいところですよね。
そこで、私たちにとって身近な栄養素であるビタミンCは乳がんに対してどのように働いてくれるのか?について調べました。普段の食生活の中でも摂取しやすい栄養素の一つなのですが、期待できる働きについて確認していきましょう。
ビタミンCといえば、美容のための栄養素としても知られているのですが、その大きな理由は、強力な抗酸化作用にあります。これは、がんの発症と深く関わっている活性酸素を除去する働きが強いことを意味しているので、がんの予防にも役立ってくれることが想像できますね。
しかし、実際にビタミンCの摂取と乳がんのリスクについて調べた研究データ[1]があるのですが、こちらでは、ビタミンCを摂取しなかったケースと比べて有意な差が見られなかったとの結果に終わりました。
ただ、その一方ですでに乳がんを発症した方に対し、代替医療の一つとして抗がん作用を期待したビタミンC点滴療法が行われているのも事実です。ビタミンCの点滴であれば、抗がん剤や放射線治療ができないケースでも取り入れていくことができるので、治療する際の選択肢の一種になるでしょう。
抗がん剤が副作用も強い治療法なので、そういった場合の代替医療としてビタミンCを治療に用いることもあります。
参考:Intake of vitamins A, C, and E and postmenopausal breast cancer. The Iowa Women's Health Study.
※英文
乳がんの予防目的でビタミンCを取り入れたいのであれば、点滴というよりも食材から取り入れてみましょう。
近年はスーパーで1年を通していちごが販売されていますよね。たくさんのビタミンCが含まれていて、美肌作りも役立つとされています。何となくビタミンCというと酸っぱい物に含まれているイメージが強いかもしれませんが、いちごならば酸っぱい果物が苦手な方でも取り入れられるのではないでしょうか。
ミカンの2倍ともいわれるビタミンCを含んでいるので、積極的に取り入れていきたいですね。一粒あたり10mg程度のビタミンCが含まれています。
彩り目的で使われることも多いブロッコリー。こちらも1年を通して手に入りやすい食材です。近年は栄養が豊富な野菜としても注目されているのですが、ビタミンCの含有量も非常に多いといえるでしょう。
ブロッコリーはいくつかの房が集合してできていますが、これを2房分程度食べるだけで一日に必要なビタミンCが取れるとまで言われているので、いかに多いかがわかるでしょう。
食物繊維やビタミンKも豊富に含まれているので、取り入れていきたいですね。
普段食卓に登場することも多いじゃがいも。このじゃがいもにもたくさんのビタミンCが含まれています。ビタミンCは熱に弱い特徴持っているので加熱調理するとその栄養価が失われてしまうことがあるのですが、じゃがいもに含まれているビタミンCはデンプンに守られています。
そのため、加熱したとしても失われにくいのが特徴なのです。
加熱して食べることが多いものの、生でも食べられるので細切りにしてサラダなどで取り入れてみてはどうでしょうか。
日常の食生活で取り入れる程度の量であれば、過剰摂取の心配はほとんどないとされています。水溶性であることに加えて毒性の低いビタミンということもあり、重篤な副作用はほぼないと考えられているからです。
しかし、下痢、悪心、腹部仙痛や、胃腸障害が起きてしまうこともあるので、サプリメントなどで大量に摂取しないように注意していきましょう。
女性の場合、19歳以上の妊娠していない女性は2,000mgが許容上限量とされています。過剰摂取ががんリスクの上昇に繋がることはありませんが、万が一継続して許容上限量以上のビタミンCを取り入れた場合には、ビタミンCの持つ非ヘム鉄の吸収を増強する働きによって、過剰な鉄吸収が起きる懸念があるので気をつけましょう。
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