「ひょっとしたら…」の時に知っておきたい、乳がんの初期症状・予防方法
乳がん検診を受けて、胸にしこりや石灰化があると診断されると「もしかして…、乳がん?」と思ってしまいますよね。こちらのページでは良性・悪性のしこりや石灰化についてご紹介します。
石灰化とは?
カルシウムが沈着することの総称です。身体中のあらゆるところに発生します。乳腺にも、さまざまな要因が重なって石灰化が起こりますが、乳がんが原因の石灰化は1%以下と低めです。
石灰化の種類
乳腺にできる石灰は99%以上ががんと無関係と言われていますが、なかには乳がんの疑いがある石灰化もあります。良性の石灰化と要検査が必要な石灰化について見てみましょう。
マンモトーム生検について
マンモグラフィ検査や超音波検査で乳がんの疑いがあると診断された場合、石灰化した部分を取り出してがんの診断を行なうマンモトーム生検があります。マンモグラフィ―と超音波の2種類のガイドがあり、それぞれ判断できることが異なるので違いを見てみましょう。
マンモグラフィ―ガイド
しこりになる前の早期乳がんを診断できます。マンモグラフィ―装置で乳房を挟み、2方向から乳房を撮影して石灰化した部分を特定。局所麻酔後に生検用の太い針を刺して、石灰部分をピンポイントで採取します。
超音波ガイド下マンモトーム生検
通常の生検針では曲がってしまうような硬い乳腺や病変でもスムーズに針が通り、多くの組織や細胞を採取できます。良性・悪性の判断が難しい境界病変やがんではないけど違う病変の可能性がある腫瘍非形成病変の診断が可能です。
「40代女性の体験談」
乳がん検診を受けたところ、左胸にしこりと石灰化があると指摘を受けました。しこりは乳頭の下部分にあり2cmくらいの大きさで、しこりのなかに細かい石灰化があるとのこと。後日、精密検査を受けることに。検査の結果、乳がんだと診断されてしまいがんの摘出手術を受けることになりました。
とてもショックでしたが、リンパ節やほかの臓器への転移が見られなかったのは不幸中の幸いです。医師より「手術を受けて、初期治療をすれば転移の可能性は低い」と言われたのも今後に希望が持てました。
手術を受けてがんを摘出後、抗がん剤やハーセプチンなどで再発防止の治療へ。現在は状態が落ち着いています。約1年で色んなことがありましたが、先日の検査で転移や再発などがないと診断を受けたのでひとまず安心です。
良性と診断された石灰化ががんに変わることはありません。しかし、良性と診断されても不安を感じるようであれば細胞診やマンモトームを受けて不安を無くすようにしましょう。また、普段の生活でがん予防をすることも大切。規則正しい生活で体調を整えるようにしましょう。
そして、日ごろのセルフケアも心がけなくてはいけません。特に、30代を過ぎると罹患率が飛躍的に向上してしまうため、注意が必要です。
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