「ひょっとしたら…」の時に知っておきたい、乳がんの初期症状・予防方法
こちらでは乳がんの発症と肥満の関係につい分かりやすく解説しています。肥満が発症リスクに影響を及ぼすのか、詳しく見ていきましょう。
以下に当てはまる方は、発症リスクが高いといわれています。
日本で行われた8つの研究を統合して18万人以上のデータから分析した結果、BMIが上がると乳がんの発症リスクも増加することが確認されています。
BMI23~25の女性を基準とした場合、閉経前の乳がんの発症リスクはBMI27~30の女性で1.45倍、BMI30以上の女性で2.25倍にもなるのです。閉経後の乳がんでも同様にBMI27~30の女性で1.09倍、BMI30以上の女性で1.34倍と発症リスクの増加傾向が見られました。また閉経後の乳がんはBMIの数値が低いほど発症リスクも低下するというデータもあります。具体的にはBMI21~23の女性で0.89倍、BMI21以下の女性では0.65倍だったそうです。
また、乳がんを発症した55歳以上の女性の体重やBMIを成人前のものと比べたところ、その増加率が高ければ高いほど乳がんの発症リスクが増加しているという研究データもあります。成人後に急激に太った方は特に注意が必要でしょう。
では、なぜ肥満によって乳がんの発症リスクが高まるのでしょうか。それは乳がん細胞の増殖に関係する女性ホルモンの一種「エストロゲン」が脂肪組織の中で生成されるためです。エストロゲンは主に卵巣で作られていますが、閉経後は脂肪組織で多くを生成するようになります。そのため脂肪が多い女性ほどエストロゲンの分泌量が高くなり、乳がんの発症リスクを増加させてしまうのです。
乳がんの発症リスクを下げるためには、がんに対する免疫力を高めることが何より重要です。免疫力を高める方法に食事の工夫や免疫細胞を活性化させる有効成分の摂取、適度な運動を心がけてくださいね。
肥満の方が必ず乳がんを発症するわけではありませんが、他の女性に比べて発症率が高いのも確かなことです。免疫力を高めて発症リスクを下げるようにしましょう。
乳がんのリスクは多くの女性が抱えており、もし初期症状や兆候を感じたら、迷わず検診を受けるようにしましょう。定期的な検査をすることで、早期発見を心がけることも大切です。
そして、日ごろのセルフケアも心がけなくてはいけません。特に、30代をすぎると罹患率が飛躍的に向上してしまうため、注意が必要です。
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