「ひょっとしたら…」の時に知っておきたい、乳がんの初期症状・予防方法
さまざまな乳がんの発症リスクについて、女性医療の専門医に解説してもらいました。ホルモン、遺伝、出産経験の有無など、発症リスクの原因をわかりやすく紹介します。
【記事監修】清水なほみ医師
ポートサイド女性総合クリニックビバリータ 院長
2001年広島大学医学部医学科卒業。広島大学附属病院産婦人科・ウィミンズウェルネス銀座クリニック・虎の門病院産婦人科など数多くの女性医療を経験し、2010年9月にビバリータを開業。(所属学会:日本産婦人科学会・日本性感染症学会・日本思春期学会・日本不妊カウンセリング学会)
※クリニックHP(http://www.vivalita.com/)
乳がんの発症には「エストロゲン」という女性ホルモンが大きな影響を与えます。それは約6~7割の乳がん細胞が「ホルモン受容体」というたんぱく質を含んでいるため。エストロゲンはホルモン受容体と結びつき、働きを活性化させる仕組みを持っています。そうしてホルモン受容体を含んだ乳がん細胞を増殖させてしまうのです。
エストロゲンの分泌量が多い方、もしくはエストロゲンに暴露されている期間が長い方ほど影響を強く受けており、乳がんの発症リスクが高いとされています。
がんを抑制するBRCA1、BRCA2遺伝子。この2つの遺伝子に変異が起きている場合、乳がんを発症するリスクが高まります。傷ついた遺伝子は子どもや孫に引き継がれることも…。遺伝による乳がんは必ず発症してしまうのでしょうか?気になる情報をまとめています。
出産経験の有無は乳がんの発症に深い関係のある「エストロゲン」の分泌に影響を及ぼします。初産の年齢や授乳期間も同様です。出産が関係する乳がんの発症リスクが高くなるポイントをまとめたので、自分に当てはまるものがないか確認してみてくださいね。
生理期間中は乳がんの発症に影響を及ぼす「エストロゲン」の分泌量に変化が生まれます。つまり、初経と閉経の年齢が乳がんの発症リスクに関係するのです。初経や閉経が早かった方と遅かった方、どちらが乳がんを発症する可能性が高いのかをまとめました。
乳がんの発症に深い関係を持つ「エストロゲン」を対外から摂取するのは問題ないのでしょうか?こちらではピルの服用や閉経後の女性ホルモン補充療法が影響する乳がん発症について説明します。乳がんのリスクが高い方についても解説しているので、参考にしてください。
ピルなど女性ホルモンの摂取と乳がんの関係について詳しく見る>>
さまざまな病気のリスクファクターである肥満ですが、乳がんの発症率に影響はあるのでしょうか。こちらでは肥満と乳がんの発症リスクの関係を分かりやすく解説します。発症リスクが高い女性についても紹介しているので、自分に当てはまるかどうか確認してみてくださいね。
喫煙によって乳がんの発がんリスクは高まるのでしょうか。研究機関で行われたアンケートをもとに、喫煙・受動喫煙と乳がんの関係性を紹介します。また、簡単なチェック項目も用意したので、たばこを吸われる方や受動喫煙の機会が多い方は、チェックしてみてください。
乳がんのリスクは多くの女性が抱えており、もし初期症状や兆候を感じたら、迷わず検診を受けるようにしましょう。定期的な検査をすることで、早期発見を心がけることも大切です。
そして、日ごろのセルフケアも心がけなくてはいけません。特に、30代を過ぎると罹患率が飛躍的に向上してしまうため、注意が必要です。
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