「ひょっとしたら…」の時に知っておきたい、乳がんの初期症状・予防方法
乳房全体に発症する可能性がある乳がん。こちらでは、乳がんが発生しやすい部位について紹介しています。
乳がんは乳房の「乳腺」という組織にできます。乳腺は乳房の大部分を占めており、乳頭(乳首)を中心に放射線状に広がっています。そのため、乳房のどこにでも乳がんが発生する可能性があるのです。その中で最も発症するケースが多い発生部位は乳房上部。乳がんの約70%が乳房上部にあり、上部を内側と外側でわけると外側が一番発症しやすくなっています。全体の50%が乳房上部の外側で残りの20%内側です。全体の15%が乳房下部となっており、乳輪部と複数の部位に発症するのが残りの15%となります。
左右の乳房での発症しやすさに大きな違いはありませんが、左側の乳房のほうが若干多いようです。心臓に近い分血液で運ばれてくる栄養が含まれていることが関係しているからかもしれません。
乳がんのセルフチェックをする時は、左右の乳房をよく見比べて大きさや形に変化がないか確かめましょう。乳房の状態チェックでは表面デコボコしていないか見て、腫れや内出血を確認します。最後は乳頭のチェック。
乳頭をつまんでみて分泌物が出ないか、腫れや湿疹がないかをチェックして終了です。このチェックで普段と違っているところがあれば放置せずに病院で診てもらいましょう。
乳房にしこりを感じない場合でも、リンパ節に転移してわきの下にしこりができることがあります。乳房のセルフチェックを行なう際にわきの下も触ってみて、しこりの感触を確かめると良いでしょう。わきの下にあるしこりは乳がんを発症している可能性が高いので、発見したら病院で検査を受けましょう。
もしも検査でがんではないと診断されている方は、予防として生活習慣の改善や免疫力の向上などの対策をはじめてみてください。また、適度に運動を行なってストレスを溜めないことも意識してみると良いですよ。
乳がんのリスクは多くの女性が抱えており、もし初期症状や兆候を感じたら、迷わず検診を受けるようにしましょう。定期的な検査をすることで、早期発見を心がけることも大切です。
そして、日ごろのセルフケアも心がけなくてはいけません。特に、30代をすぎると罹患率が飛躍的に向上してしまうため、注意が必要です。
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