「ひょっとしたら…」の時に知っておきたい、乳がんの初期症状・予防方法

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野菜

乳がんの予防方法はいくつかあります。ここでは野菜で予防する方法をまとめてみたのでぜひチェックしてください。

乳がんに効果的な野菜リスト

キャベツやブロッコリーなどのアブラナ科の野菜は、たくさん種類がある野菜なのなかでも「がん細胞を撃退」「がん細胞の増殖を抑える」効果を持っているとサウスダコタ州立大学の研究で結果が発表されています。

ここでは、アブラナ科の野菜にスポットライトを当てています。体内でどういった働きをしてくれるのか、がん予防に効果的な食べ合わせについてまとめてみました。

キャベツ

キャベツには発がん物質を抑えるのに最も有力な成分「イソチオシアネート」「ペルオキシダーゼ」がたっぷりと含まれています。アメリカ国立がん研究所が発表した研究結果では、がん予防に効果的な食品として2番目に高い評価を受けている食材です。

乳がん予防に効果的な食べ方として、ほうれん草や小松菜と一緒に摂取すると効果的だといわれています。

ブロッコリー

アメリカの大学教授の実験でがんに効果的と発表されてからは、多くのメディアに取り上げられているブロッコリー。強力な抗酸化作用がある「スルフォラファン」がたっぷりと含まれています。

そんなブロッコリーは、ビタミンEやビタミンB1が摂取できるかぼちゃやほうれん草と一緒に摂ると効果的。食べるときは一緒に摂取してがん予防に努めましょう。

大根

大根は体内で消毒の役割をしてくれる「アミラーゼ」「オキシダーゼ」が入っています。そんな2つの成分は、発がん物質を無毒化してくれる効果が期待できるようです。また、大根の葉にがん予防に欠かせないビタミンA、C、Eが豊富に含まれています。

春菊、大豆、玄米といったビタミンB1を多く含む食べ物と一緒に食べるとがん対策になるようです。

かぶ

かぶは、抗酸化作用の高い「ビタミンC」、発がんの抑制や高血圧予防に効果がある「カリウム」などが存分に含まれています。そのため、がん予防だけでなく様々な病気、老化の予防が期待できる食べ物の1つです。

がんに効く食べ合わせは、ベータカロテンやビタミンB1が豊富に含まれているブロッコリー、にんじんと一緒に摂ると良いようです。

小松菜

肝臓の働きを高めてくれる野菜の小松菜は、抗ガン作用や解毒作用のある「グレコシノレート」、抗酸化成分の「ベータカロテン」「ビタミンC」と、がんの予防効果に期待ができる成分が含まれています。

小松菜は大豆やそば、春菊といったビタミンB1が多く含まれている食べ物と一緒に摂るとより効果的にがん予防に繋がるようです。

キャベツ

以下の論文では、イソチオシアネートによる発がん抑制についての研究成果が報告されています。イソチオシアネートは疫学的研究から見ても非常にがん予防効果を期待されている食品成分とのこと。
実際に、キャベツだけでなくて白菜やブロッコリーといったアブラナ科の野菜の摂取をすることにより様々な臓器で発癌リスクが下げられるといったことが示唆されてきました。

これは、イソチオシアネートが持っている解毒酵素系を介した生体防御応答の活性化が大きな理由だと、論文内では紹介されています。
研究の中では解毒酵素誘導物質としてITC類(イソチオシアネートの一種)ががんの予防に働きかけてくれることがわかっているので、積極的にキャベツを取り入れてみましょう。

参考:中村 宜督:イソチオシアネートによるがん予防の可能性[PDF]
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jems/26/3/26_3_253/_pdf

ブロッコリー

こちらの論文では、ブロッコリーなどに含まれているスルフォラファンが、がん細胞にもたらす影響について紹介されています。高濃度のスルフォラファンを用いた研究が行われました。研究の結果は、スルフォラファンを取り入れることにより、がん細胞が停止状態に陥ることがわかったのです。
ただし、死滅するわけではないとの研究結果も得られているので、この点についても興味のある方は確認してみてください。論文の中では抗がん治療としてオートファジー阻害薬と呼ばれるものを使用する際に、スルフォラファンのようにがんや、がんの栄養血管の療法に働きかける物質を併用すると、極めて理想的な結果が得られることが報告されています。

参考:東京大学大学院医学系研究科:植物抽出物(スルフォラファン)の大腸癌及び血管内皮細胞に及ぼす影響に関する研究[PDF]
http://gakui.dl.itc.u-tokyo.ac.jp/data/h21/126031/126031a.pdf

大根

大根といえば、様々な料理で活用できますよね。お味噌汁の定番の具材でもありますし、おでんや煮物にも最適。 そんな大根は他にも抗酸化作用を持っていて老化防止にも役立ってくれる「フラボノイド」といったものを含んでいます。

健康だけでなく、美容にも効果的な栄養素だといえるでしょう。他にも、妊婦や妊娠を望んでいる方にとって欠かせない栄養素ともいわれている葉酸も含まれているので、しっかり取り入れてみましょう。

また、食物繊維を含んでいることもあり、腸内環境を改善するのにも働きかけてくれます。便秘気味の方や、お腹の調子が乱れがちな方なども普段の食生活の中で大根を取り入れるようにしてみてはどうでしょうか。消化を助ける酵素も含まれているので、つい食べ過ぎてしまう方にもおすすめです。

かぶ

こちらの研究では、ビタミン C点滴療法によるがん細胞死滅のメカニズムについて紹介されています。ビタミンCは体内に取り入れたとしても正常な細胞に対しては悪影響を与えることはなく、がん細胞のみを殺すとされているのです。 そのため、副作用の問題から考えてもビタミンCは抗がん剤として大きな魅力を秘めているといえるでしょう。

ビタミンCが持っている酸化促進作用ががん細胞を攻撃すると考えられています。実験では5種類の異なる版細胞にビタミンCを添加し、その後の生存率を調べました。 結果、ビタミンCによる細胞毒性が、がん細胞のエネルギー代謝に顕著な影響を与えることがわかったとのこと。ビタミンCはかぶ以外の食材にも含まれているので、バランスよく取り入れていきましょう。

参考:上瀧萌:ビタミンC点滴療法が癌細胞を死滅させるメカニズムの解明[PDF]
http://gakkai.sfc.keio.ac.jp/show_pdf/ORF2012-15.pdf

小松菜

グルコシノレートは、アブラナ科野菜類に共通して含まれているものなのですが、芥子油配糖体と呼ばれるものが含まれています。そしてこの分解生成物である「芥子油類」には発がん予防の可能性があることが、以下の論文で紹介されているのです。 ラットを用いた実験でもベンジル芥子油を与えたところ、発がん抑制効果が確認されたとのこと。 ベンジル芥子だけでなく、その他の芥子油に関してもがん細胞の増殖を抑えたり、発がん抑制酵素である第二相薬物代謝酵素の誘導性などが報告されています。

アブラナ科の野菜は普段の食生活の中でも取り入れている方が多いですが、乳がん予防のためにもしっかりと野菜を摂取し、グルコシノレートを取り入れていきましょう。

参考:宇田靖・小沢好夫:アブラナ科野菜成分の発がん抑制酵素誘導活性[PDF]
http://urakamizaidan.or.jp/hp/jisseki/1996/vol06urakamif-10uda.pdf

まとめ

ここでピックアップした野菜のほかにもアブラナ科の植物モロヘイヤ、春菊、菜の花などが乳がん細胞に効果的だといわれています。国立がん研究センターの実験でも効果的だといわれているため、チェックしておきたいところ。

また、乳がんになってしまうほとんどの人は、免疫が低下しているのが最大の原因です。免疫が低下してしまうと、がん細胞の増殖を抑えられなかった結果、がんを発症してしまいます。今回、取り上げた野菜は免疫力もアップさせてくれる効果を持つ野菜ばかりなので、意識して食事に取り入れてみてはいかがでしょうか。

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