「ひょっとしたら…」の時に知っておきたい、乳がんの初期症状・予防方法
もしも乳がんが妊娠中に見つかった場合、どうすれば良いのでしょうか?こちらのページでは妊娠中の乳がん検査や治療についてご紹介します。
妊娠中の胸のしこりを発見!もしかして乳がん?
妊娠中は胸が張るものです。「気になって触っていたら、しこりが見つかった」なんて妊婦さんもいます。妊娠中に見つかるしこりは乳腺炎や乳瘤(母乳の詰まり)などの可能性があり、必ずしも乳がんというわけではありません。
妊娠中でも乳がん検査はできる?
胸にしこりを見つけた場合、妊娠中でも乳がんの検診を受けることが可能です。妊娠中の乳がん検診は、超音波で検査を行ないしこりの原因を特定します。乳がん検診ではマンモグラフィ検査が一般的ですが、放射線を使うため、母体への影響を考えて妊娠中には行われません。
もしも乳がんと診断されたら出産はどうなるの?
がんの進行度合いや母親の体調にもよりますが、可能な限り出産する方向で治療を行なってくれるので、ひとまず安心して良いでしょう。治療を受けるとなると、母乳で赤ちゃんを育てることが難しくなりますが、がんの進行や転移を防ぐためにもしっかりと治療を受けましょう。
乳がんは赤ちゃんに影響しない?
お腹の中にいる赤ちゃんに乳がんが遺伝することはありません。赤ちゃんに乳がんが伝染る心配はなく、赤ちゃんがいることによる母体への乳がん進行や転移のリスクも低いです。
乳がんの治療がスタートするのはいつ?
安定期に入って16週以降に乳がんの治療を受けることができます。手術や一部の抗がん剤を使った化学治療を受けられますが、放射線治療やホルモン治療などは赤ちゃんの発育へ影響を与えるため行われません。出産後に本格的な治療が行われます。
出産後に胸にしこりを発見、もしかして?
出産後の授乳期間中に胸にしこりを見つけた場合は、乳瘤か乳腺炎の可能性があります。乳腺が母乳で詰まると、詰まった部分がしこりとなって出現。しかし、赤ちゃんにお乳を飲んでもらえば小さくなります。母乳詰まりが原因の場合、しこりができてなくなるのを繰り返し、両方の乳房に交替するようにできるのが特長です。
授乳期間中に乳がんが見つかった
授乳期間中に乳がんだと発覚して、乳がんのある胸でお乳を飲ませていた場合の赤ちゃんへのリスクについてですが、問題ないことが分かっています。乳がんと診断されたお母さんの中には「乳がんのある胸側でお乳をあげていたけどどうしよう…」と心配される人もいますが、自分自身を責めなくても大丈夫ですよ。
「30代女性の体験談」
私は今月で妊娠35週を迎えました。乳がんに関するニュースが近頃多くて、不安になり胸を触ってみると左胸の乳首より2cm下の方に小さなしこりを発見。今まで自己触診することがなかったので、いつからあるしこりなのか分かりません。
しこり部分はこりこりしていて、イメージで言うとタピオカみたいな感じです。丸か楕円形に近くて、押してみるとしこりがちょっとずれるような気がします。触っていると若干痛みを感じることも…。
気にしすぎるはお腹の赤ちゃんに悪いと思い、不安を解消するために思い切って乳がん検診を受けることにしました。
検診では触診とエコー検査をしてもらい、気になっていたしこり部分のほかに乳腺が発達していることが分かり線維腺腫との診断。
先生から「しこりと細胞の境界線がはっきりしていて、表面が整っているから大丈夫」と言われました。しこりとほかの細胞を見比べる細胞診もできるそうですが、その時は乳がんかどうかが心配で診断結果を聞くのだけで一杯いっぱい…。細胞診は受けませんでした。
診断からしばらく経ちましたが、しこり部分がズキズキと痛むことが不定期であります。胸が張ってしまうのであまり触らないようにしていますが、不安で仕方ありません。こんなことなら細胞診を受けておけばよかったです。
妊娠中は何かと不安になるものです。体験談でも医師に診断してもらったものの、しこりが気になってしまう様子が伝わってきます。妊娠中でも細胞診といった精密検査が受けられるので、どうしても気になるのなら検査を受けましょう。
細胞診と組織診について
細胞診の方法はしこり部分に細い注射器を刺して細胞を採取、細胞ががんであるかどうかを検査します。大掛かりな検査ではないため、母体に負担をかけることなく検査可能です。また、細胞診と似ている方法に組織診があります。組織診では太めの注射針を刺して、しこり部分の細胞と組織を広範囲に渡り採取。がん細胞があるか調べられますし、がん細胞が見つかった場合はがんの悪性度やがん治療の方法を決めるサブタイプが分かります。
乳がんにならないために予防が大切!
乳がんをはじめ、がんには普段の予防が大切です。栄養バランスの整った食事や良質な睡眠、負担にならない程度の運動など規則正しい生活が重要となります。
そして、日ごろのセルフケアも心がけなくてはいけません。特に、30代を過ぎると罹患率が飛躍的に向上してしまうため、注意が必要です。
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